雛型論 探求 (R6.2.28)

 皆さま御機嫌いかがでしょうか、投稿者:加藤です。本日のお題は雛型論の二回目になります。前回も書きましたが、雛型論は日月神示の系譜で書こうと思っていましたが、新しいタイトルを付ける事にしました。しかし、皆さまには、日月神示の系譜 番外版として読んでいただけると幸いです。

 さて、今回は日月神示の系譜にからむ話題になりますが、第二次大本弾圧 (昭和十年十二月八日) に至る時 (昭和十年) に、出口王仁三郎と、大本信者の辻 正道 (天水) との会話を見ておきたい。

王仁三郎「ええか、よう聞けよ。この大本は宗教やないで。神業団体や。この意味わかるか」

天水「…」

王仁三郎「わしはなあ、この世でまず仏教を滅ぼす型をやるのや。それがいろいろな宗教を滅ぼす型になるんや」

天水「どうして宗教を滅ぼすのですか」

王仁三郎「簡単や、ミロクの世に宗教があってどないする。宗教というものがないのが、ほんま素晴らしい世の中になるんや。そやけど滅ぶ宗教の中で、一番最後まで残るのがキリスト教やろう。まあ、そのために、型の大本を潰させれば、他の宗教も没落するのや」

天水「聖師さま、この大本を…潰させるのですか」

王仁三郎「そうや、それをせねばなあ、世の中は動かんのや」

 その後、昭和十年四月に、昭和神聖会を通じて宣布活動は終えていた王仁三郎ではあるが、神聖会の運動は激化していく。特高警察の監視も厳しさを増し、大本内部に、ただならぬキナ臭さが漂った。こうなって、神聖会の幹部から、当分運動を差し控えて、権力側の出方を見た方が良いとする慎重論も出てきた。こうした尻込み的な雰囲気に対して、「弾圧を恐れて運動を中止したり、手控えることは断じて出来ない」と王仁三郎は激を飛ばした。そして神聖会の団体訓練は、軍事的色彩の強いものとなっていった。

 王仁三郎の側近の一人が、軍事訓練だけは止めるようにと、憲兵司令部から警告を受け、そのことを王仁三郎に助言したが、王仁三郎は「そうか、もう一押しじゃ」とニッコリと笑ったという。こうして、第二次大本弾圧事件へと進むのである。

 今回はすごく、簡単に説明しました。出口王仁三郎は、大本は日本の雛型だといっていました。大本で起こる事は、日本に起こり。日本に起こる事は、世界に起こると。大本が日本の雛型であると同時に、日本は世界の雛型なのです。

 最後まで読んでいただき、有難う御座いました。次回も宜敷く御願い致します。

【復刻版】出口王仁三郎 大本裏神業の真相 [ 中矢伸一 ]

価格:2750円
(2024/2/27 05:04時点)
感想(1件)