西洋的 魂の成長 (R5.12.6)
皆さま御機嫌いかがでしょうか、投稿者:加藤です。今回のお題は「西洋的 魂の成長」の二回目になります。第一回目の「西洋的 魂の成長」で書きましたツールの話になります。今回のそのツールとはタロット・カードになります。「なぁ〜んだ、占いか」と思わないで下さい。確かに占いに使用する道具ではありますが、ここで占いの話をする気はありません。現在では占いに使用されているタロット・カードに描かれている一枚々々の絵について、意味を説明したいと思ってます。タロット・カードは漠然と絵が描かれている訳ではありません、ですので占いの方向に特化して行ってしまったのでしょう。
先ずは、タロット・カードの歴史と種類の説明をしましょう。皆さまが一度は手にした事がある、トランプ・カードの原型がタロット・カードです。先ず歴史ですが、はっきり言って、良く分かっていません。現存、確認出来ている物では、15世紀の半ばにイタリアで製作された物が確認されていますが、これはこの時代の貴族が、自分のために作った物で、同じ物が二ッと存在しませんし、貴族の娯楽としての物なので、現在のトランプ・カードに近い物だと思われます。1650年頃にフランスで製作された、マルセイユ版と呼ばれる物が、現在のタロット・カードの原型だと伝えられています。カードの構成は78枚で、大アルカナが22枚、小アルカナが56枚、小アルカナは更に4のエレメント (ワンド、カップ、ソード、ペンタクル) に別れています。
時代は流れ、1909年に発表された、ウェイト版と呼ばれ物が「西洋的 魂の成長」で取り上げたいツールとなります。ウェイト版タロット・カードとは、カバラ的解釈を継承する魔術結社 (魔術結社では無く、人生哲学と神秘哲学の研究団体だと投稿者:加藤は思います) 「黄金の夜明け団」のアーサー・エドワード・ウェイトが「黄金の夜明け団」の解釈に基づいてデザインし、同じく「黄金の夜明け団」のパメラ・コールマン・スミスに絵を描かせて、この名作ウェイト版タロット・カードが生まれました。このタロット・カードは、1909年にロンドンのライダー社から発売されたので、ライダー版とも呼ばれています。カードの構成はマルセイユ版と大きく変わりませんが、大アルカナの順番が一部変わり、小アルカナに関しては、タロット・カードとヘブライ文字との関係付けをし、タロット・カードと7惑星・12星座との関係付けも改めて行った上、小アルカナについてもワンド・カップ・ソード・ペンタクルにカバラの創世論であるアツィルト・ブリアー・イェツィラー・アッシャーの四ッの世界を、キング・クイーン・ナイト・ペイジにはコクマー・ビナー・ティファレト・マルクトのセフィラ及び四大元素の火・水・風・地を当てはめている。
西洋人的 (とは言っても、カバラ密教ではガチガチのユダヤですが) にしてはビックリする、輪廻転生の物語を78枚のカードで良く表現出来ていると投稿者:加藤は思います。次回からの「西洋的 魂の成長」では、ウエイト版タロット・カード一枚々々の絵の解説や、カードの意味を解説して行きます。
最後まで読んでいただき、有難う御座いました。次回も宜敷く御願い致します。