混沌から光明へ 探求 総括 (R8.6.12)

 皆さま御機嫌いかがでしょうか、投稿者:加藤です。当ブログのカテゴリー「探求小屋」にて、掲載を続けてきた「混沌から光明へ」の108枚 (ॐ1〜ॐ108) までの投稿を前回 (昨日R8.6.11) の投稿で終えました。何故108章ではなく108枚という表現を使用したかというと、本来はこの「混沌から光明へ」という物は、ビー・ヒヤ・ナウという書籍に掲載される前は、文章と挿絵で構成されている108枚のポスターだったからです。当ブログでは、このポスターの中の文章だけを投稿いたしました。

 さて、皆さまは「ニューエイジ (New Age) 」という言葉を御存じでしょうか?二十世紀後半から今日、欧米の宗教状況を見る上で無視できないのが「ニューエイジ」という思潮です。ファンダメンタリズムやUFO言説と同様に、ニューエイジが隆盛を極めたのがアメリカ合衆国です。また英国を中心にヨーロッパでも流行し、さらに日本の宗教界や大衆文化にも浸透してしていきます。日本では「精神世界」「スピリチュアル」などと呼ばれている外来系の宗教文化は、このニューエイジの系統であることが多いといえます。

 ニューエイジは一個の教団の名前ではなく、宗教の名前でもありません。多種多様な宗教的・亜宗教的・呪術的な思想や運動の総称です。基本的な特徴は、多くの場合、非キリスト教的、非一神教的です。つまり、欧米において伝統的・正統とされてきたキリスト教や一神教に起源しない新宗教的な思潮ということになり、これは多様な流れを含んでいます。このような背景のもとに、カウンターカルチャーと共に「意識の改革」を提唱するライフスタイル、いわゆるヒッピー・スタイルが、反体制の若者達に広がりをみせ (このあたりの時代背景を書き出すと、本が一冊かけるくらいの文章量になるので、深くは書きません) ます 。又、時期的にベトナム戦争も絡み、反戦的 (今でもシールなどが販売されている、黄色いスマイリーフェイスや、サイケデリックな色でデザインされたピースシンボル等々がイメージロゴとなります) な運動にもつながって行きます。

 以上のような、背景、社会的・政治的批判という側面の裏に呪術的な奇跡待望 (オカルト的) な側面と連動して、ニューエイジのガイド本としてよく売れたのが、当ブログの「混沌から光明へ」が収録されている「ビー・ヒヤ・ナウ」です。著作者は元ハーバード大学心理学教授のリチャード・アルパート氏が、ラム・ダスとなって著作・編集した物です。総括とはいえども、この辺りも深く書き出すと大量の文字数となるので、興味のある方はネット等で調べてもらいたいと思います。リチャード・アルパート氏と同様にニューエイジを語るにあたり、知っておいてもらいたいのが、人類学者のカルロス・カスタネダ氏です。彼の著作はドン・ファン・シリーズとして出版されています。当ブログでは取り上げる予定はありません。が、簡単に説明すると、一ッアメリカ先住民族文化への注目を高めた書籍群であること、一ッドラッグ文化に強い影響を与えた書籍群であること、一ッ当時の呪術・オカルト的な流行を助長した書籍群であること、などが上げられるのですが、カルロス・カスタネダ氏は、ハード (強い) ・ドラッグ (麻薬) による意識改革を目指しているのに対して、リチャード・アルパート氏は、ソフト (弱い) ・ドラッグ (麻薬) による意識改革を目指している。そのような理由から、カルロス・カスタネダ氏のドン・ファン・シリーズは当ブログでは取り上げません。興味のある方は、古本屋を探してみて下さい。今となっては、新品書籍での入手は困難だと思います。

 「ビー・ヒヤ・ナウ」という本は、三部構成で、第一部はリチャード・アルパート氏がハーバードの教授を辞め、ヒンドゥー教のグルに帰依するに至った経緯が書かれています。第二部は当ブログで投稿した内容 (挿絵を除く) です。第三部は「クック・ブック」と称する部分で、主にヒンドゥー教系の修行ガイドです。

 最後まで読んでいただき、有難う御座いました。次回も宜敷く御願い致します。