スサノヲ 探求 #1 (R7.8.4)
皆さまご機嫌いかがでしょうか、投稿者:加藤です。今回のお題は「スサノヲ 探求」になります。このスサノヲ 探求は、二回の投稿に分けて行う予定です。スサノヲには非常に多くの別称 (違う字で書かれた名前) が存在していて、スサノオ、須佐之男、素戔嗚、素盞雄、等々ありますが、今回の投稿では、日月神示の呼び方にならい、素盞嗚 (スサナル) 大神と統一しておきたいと思います。スサナル大神は、伊邪那岐尊から生まれた天照大神、月読大神らの弟神にあたる、三貴神の一柱です。一ッの考え方として天照大神=太陽、月読大神=月、素盞嗚大神=星々と考えることもできるのですが、本投稿では、天照大神=太陽=天界を統べる神、月読大神=月=幽界を統べる神、素盞嗚大神=地=顕界を統べる神として話を進めたいと思います。顕界とは解りやすくいうならば、地上界のことで、三千世界で唯一「生き物が物質的な体を持っている」世界です。何故に三千世界で唯一「物質的な体」を持っているかについての説明は、スサナル大神の探求から、外れていく話になりますので、別の投稿に回したいと思うのですが、簡単に一言でいえば、魂の成長のためには、「物質的な体」が存在している方が都合がよい (魂の成長が早い) とだけ書いておきます。
それではスサナル大神の基本的なところから見ていってみましょう。皆さまがスサナル大神と聞けば、記紀に登場する神様として、スサナル大神のことは知っていると思いますので、その御浚いからしておきましょう。先ずは、一般的に通る全名は、建速須佐之男命 (タケハヤスサノオノミコト) となります。そして天界の高天原から、顕界の出雲 (現在の島根県) に降りて来ることになり、神祇が天津神から国津神へと変わります。ここまでの神話を読んでみて、普通の人が思うことは、多分タブンたぶんですが、月読大神は何処に行ってるの?スサナル大神は我儘な乱暴者なのだナァ〜と思っているでしょう。多分タブンたぶんですが… 何故ならば、スサナル大神は、高天原で、調子にのり過ぎて、大暴れをしてしまい、一度目の「磐戸閉め」のきっかけをつくってしまうからです。ここまででも記紀には大切な意味が隠れていて、スサナル大神は地上界を統べる神となるので、少々人間のような我儘で乱暴な者でなければ、天照大神を頂点にいただくことができないという意味が隠れていますし、神仕組のうえで「磐戸閉め」は必要だったからです。記紀を編纂した者の意図は、天照大神が絶対的な頂点で、スサナル大神は地上界の神 (天津神 → 国津神) である、の二ッの内容を物語として、人間の意識に植えつけられるように、遠回しに伝えているのです。そしてスサナル大神といえば、有名な神話「八岐大蛇の退治」がありますが、この八岐大蛇の話に関しては「八岐大蛇 探求」を投稿する予定ですので、そちらを読んでください。ここでもう少し記紀の御浚いを、ザックリとして置きましょう、高天原から出雲へ降り立ったスサナル大神は、泣いている老夫婦と美しい姫が目に止まります。そこで、なぜ泣いているのかを聞くと、姫が八岐大蛇に喰われるということで、スサナル大神は、その姫 (クシナダヒメ=櫛名田比売) を嫁にもらうことを条件に、八岐大蛇を退治することを約束します。 (ここでの八岐大蛇退治の経緯は「八岐大蛇 探求」に回します。 ) 見事、八岐大蛇を退治したスサナル大神は櫛名田比売と夫婦となり、八岐大蛇を退治した時に、八岐大蛇の尾から出てきた「天叢雲剣 (あめのむらくものつるぎ) 」草薙剣とも草那藝之大刀とも呼ばれる剣を、国常立尊の大御心を体して、この宝剣を高天原へ送り、神々に世の立替えの決意を示します。こうして天地は和解のきっかけをもち、世の立替えが静かに動き始めるのです。ここで櫛名田比売=国津神との婚姻と、草薙剣を高天原に送ることでの天地の和解、そして、世の立替えの宣言によって、スサナル大神の神祇は天津神から国津神へ (ここ大事です!試験に出ます!!) (大笑) と正式に変わることになります。
今回の投稿では、記紀に記されている通り、高天原から追放され、八岐大蛇を退治し、草薙剣を高天原に送るというところまで、記紀には記されていないところを含めて説明しました。今回の投稿はここまでです。次回の「スサノヲ 探求」では、その後のスサナル大神 (記紀の内容とは別の) について、投稿しようと思っています。記紀では「神々に世の立替えの決意を示した」スサナル大神の目的が明確には記されていない (八岐大蛇退治で書かれているのですが、明確ではなくかなり深掘りしないと理解出来ない) ので、当ブログで、探求して見たいと投稿者:加藤は考えています。
最後まで読んでいただき、有難う御座いました。次回も宜敷く御願い致します。