混沌から光明へ 探求 ॐ9 (R7.7.24)

ॐ9

さて 旅行はできるかぎり快適なものにしよう

でも 最初におことわりしておきますが

この旅行ではヴァン・アレン帯を通過したあとで

もうひとつの放射線帯に突入することになっています

この放射線帯は あなたをカリカリに焼いてしまうはずなので

あなたは死んでしまうでしょう

けれど そのあとには一種の

エッセンスが残って旅路をつづけるはずです (からご安心)

さあ だれか志願したい人はいませんか? 用意はできましたか?

「あのう 特殊絶縁の宇宙服をつくるわけにはいかないんですか?」

いいえ 申し訳ありませんが ダメです

でも とにかく全力で突進すれば なんとか突き抜けられるかもしれない

何らかの形で向こう岸に突き抜けるものがあるかもしれない

そのとき あなたがどんなものになっているか それは本当に決めかねますが……

まあ とにかく 少なくともそんな話の次元は超えているはずです

「そんな旅に出たいなんていう人がいるのはどうしてですか? 冒険心ですか?」

そうですね 冒険についてひとつ言えるのは

冒険家というのは生きのびて冒険したいと思うものです

ところが 旅の途中でカリカリに焼かれてしまったら

結局 冒険をやったと胸を張る肝心の冒険家は残らない

* 本投稿の趣旨が解らないという方は、当ブログのカテゴリー「お知らせ」の「混沌から光明へ 投稿開始! (R7.6.13) を一読願います。

 最後まで読んでいただき、有難う御座いました。次回も宜敷く御願い致します。