第六巻 日月 (ひつ九) の巻 第四十帖 (R7.2.12)
皆さま御機嫌いかがでしょうか、投稿者:加藤です。今回のお題は、日月神示 第六巻 日月 (ひつ九) の巻 第四十帖です、お読み下さい。
第六巻 日月 (ひつ九) の巻
第四十帖 (二一三)
ここに伊邪那美の命語らひつらく、あれみましとつくれる国、未だつくりおへねど、時まちてつくるへに、よいよ待ちてよと宣り給ひき。ここに伊邪那岐命、みましつくらはねば吾とくつくらめ、と宣り給ひて、帰らむと申しき。ここに伊邪那美命九 (こ) 聞き給ひて、御頭 (みかしら) に大雷 (おおいかつち) 、オホイカツチ、胸に火 (ホ) の雷 (いかつち) 、ホノイカツチ、御腹には黒雷黒雷 (くろいかつちクロイカツチ) 、かくれに折雷 (さくいかつち) 、サクイカツチ、左の御手に若雷 (わきいかつち) 、ワキ井カツチ、右の御手に土雷 (つちいかつち) 、ツチイカツチ、左の御足に鳴雷 (なるゐかつち) 、ナルイカツチ。右の御足に伏雷 (ふしいかつち) 、フシ井カツチ、なり給ひき。伊邪那岐の命、是見 (こみ) 、畏みてとく帰り給へば、妹伊邪那美命は、よもつしこめを追はしめき、ここに伊邪那岐命黒髪かつら取り、また湯津々間櫛 (ゆつつまぐし) 引きかきて、なげ棄 (う) て給ひき。伊邪那美命二 (つき) の八くさの雷神 (いかつちかみ) に黄泉軍副 (よもついくさそ) へて追い給ひき。ここに伊邪那岐命十拳剣抜 (とづかのつるぎ) 抜きて後手 (しりへて) にふきつつさり三度黄泉此良坂 (よもつひらさか) の坂本に到り給ひ木。坂本なる桃の実一二三 (ひふみ) 取りて待ち受け給ひしかば、ことごとに逃げ給ひき。ここに伊邪那岐命桃の実に宣り給はく、汝吾 (みまし) 助け如、あらゆる青人草の苦瀬 (うきせ) になやむことあらば、助けてよと宣り給ひて、また葦原の中津国にあらゆる、うつくしき青人草の苦瀬に落ちて苦しまん時に助けてよとのり給ひて、おほかむつみの命、オホカムツミノ命と名付け給ひき。ここに伊邪那美命息吹き給ひて千引岩を黄泉此良坂に引き塞 (そ) へて、その石なかにして合ひ向ひ立たしてつつしみ申し給ひつらく、うつくしき吾が那勢命 (なせのみこと) 、時廻り来る時あれば、この千引の磐戸、共にあけなんと宣り給へり、ここに伊邪那岐命しかよけむと宣り給ひき。ここに妹 (いも) 伊邪那美の命汝 (みまし) の国の人草日にちひと死 (まけ) と申し給ひき。伊邪那岐命宣り給はく、吾は一日 (ひとひ) に千五百 (ちいほ) 生まなむと申し給ひき。この巻二つ合して日月の巻とせよ。十一月三十日、ひつ九のか三。 (日月の巻了)
* 引用文献に誤植 (脱字) がありましたので、修正して投稿しています。誤:伊邪岐の命、是見 (こみ) 、畏みてとく帰り給へば、正:伊邪那岐の命、是見 (こみ) 、畏みてとく帰り給へば、
(太陽出版 新版 ひふみ神示 170頁ー172頁 より)
価格:8800円 |
今回の帖で、日月神示 第六巻 日月 (ひつ九) の巻が終了となります。そして本帖は、全文が日月神話 (この呼び方は投稿者:加藤が勝手に呼んでいる呼び方です) で構成された帖になります。注目する部分は「ここに伊邪那美命息吹き給ひて千引岩を黄泉此良坂に引き塞 (そ) へて、その石なかにして合ひ向ひ立たしてつつしみ申し給ひつらく、うつくしき吾が那勢命 (なせのみこと) 、時廻り来る時あれば、この千引の磐戸、共にあけなんと宣り給へり、ここに伊邪那岐命しかよけむと宣り給ひき。」で、この部分だけが、現在の古事記と内容が異なる部分になり、それ以外の部分は概ね古事記の内容と同じと思ってよいと投稿者:加藤は考えています。この古事記と大きく異なる部分は非常に興味深く、というより非常に大切な部分だと思われます。第一に、千引岩を閉めたのがイザナギではなく、イザナミであるということ。第二に、時が廻り来れば、千引岩を共に開こうと約束していること。ここで何故イザナギではなくイザナミが岩戸を閉めたのかということになるのですが、神仕組のためには「一度岩戸を閉めなければならなかった」ということですけれども、何故イザナミだったのかを考えると、イザナミが黄泉の国へ向かう原因であるカグツチが鍵 (本巻第三十帖) になると思われます。火の神が生まれたことにより、物質偏重=体主霊従の悪神の手に世を渡し、一度世を混乱させる必要があった (岩戸を開くため) のだと考えると、イザナミが岩戸を閉めたことに合点がいきます。
このように、体主霊従の悪神の世にするためには、霊主体従の世を一度解く必要があり、イザナギ=男性原理=陽とイザナミ=女性原理=陰の別離=岩戸閉めが必要で、時節が来ればイザナギとイザナミが共に岩戸を開き、再会=再婚を果たし、新しい世=ミロクの世が到来するという、大神様=創造主の神仕組なのだと投稿者:加藤は理解しています。
まとまりの悪い文章になってしまい申し訳ありません。しかし男性原理と女性原理の部分を突っ込んで説明すると、差別だ!とか偏見だ!との誤解が生じてしまいそうで、なかなか文章にするのは難しいです。御理解いだだけると投稿者:加藤は信じています。
最後まで読んでいただき、有難う御座いました。次回も宜敷く御願い致します。