言霊 探求 (R7.6.6)

 皆さま御機嫌いかがでしょうか、投稿者:加藤です。本日の探求は「言霊」になります。「言霊」に関しては当然、一回の投稿で探求を終えられるはずもなく、何度か「言霊」の探求は続けたいと思っています。先ず一回目の探求として、出口王仁三郎が「言霊」に付いて語っていますので、「言霊」とは何なのかを出口王仁三郎の言葉で探求してみたいと思いますので、少々長文とはなりますが、一度ではなく二度三度と、繰り返し読んでみてください。

かむながら いましめ申すぞ

世の中の移ろいは 早うなった

人の心も騒がしく 迷いに満ちておる

だが、そなたたちよ どうか忘れてはならん

日本に生まれし者 として

この天地に響く 言霊の力を

我々の国では古来より 言葉には天地を動かす力がある と考えられてきた

口にする一言一言を 慎重に扱ってきた

万葉集でも

そらみつ大和の国は 言霊の幸ふ国

と詠まれておる

この国の人々は 言葉に潜む見えざる力を 知っており

その尊さを 代々受け継いできたの である

言霊とは

ただの音でも文字でもない

その奥には 神の御心が息づいておる

そなたたちは

日々どんな言葉を 口にしておるか?

知らず知らず

愚痴や不平を 漏らしてはおらぬか?

自らを卑しめる言葉 他人を傷つける言葉を 投げてはおらぬか?

それは

己の魂を曇らせ 世の調和をも損なう元ぞ

この世は 一人一人の言葉が織りなす 大きな織物じゃ

そなたのどんな小さな一言も 天地に影響を与える

そなたの周囲を 良くもすれば悪くもする

人の世は 目に見えぬ言葉の糸で つながれておる

天地開闢の昔

イザナギとイザナミが 国生みをなした時も 言葉が非常に重要であった

イザナギは言った

なんと美しい乙女よ

イザナミは言った

なんと立派な男性ですこと

このように お互いを敬う心を 言葉として発することで

この国は生まれた

今もその心は 私たちの暮らしの中に 静かに息づいている

どうか

そなたの言葉にも 敬いの心を込めてほしい

その響きは そなたやそなたの周囲には どどまらない

それは

国の運命をも左右するほど 大きな働きを持っておる

良き言葉の輪が広がれば 啀み合いや争いも 知らぬ間に和らいでゆく

今の世の人々は 言葉を軽んじる傾向 にある

それにより 霊の道が細くなり

神仏の加護が弱まっている

そなたたちが 心からよき言霊を 唱えれば

天地の霊気は たちまち動き

周りの空気も変わってくる

これは迷信でも 空想でもない

わしは幾度となく その真実をこの目で見 この身で感じてきた

心が暗く沈むときも まず一言明るい言霊を 唱えなさい

その響きが 己の内から周囲へと 広がり

知らず知らず 周りの人々の顔色さえ 変えてゆく

言霊の力を 最も純粋な形で 表すもの

その一つに 祝詞がござる

祝詞とは 神々に感謝を伝える祈り であるが

それだけではない

内なる穢れが祓われ 見えぬ縁が正されていく

災いが絶えぬ時 心に乱れが起こる時

祓えたまえ 清めたまえ

と唱えてみてほしい

その響きは時を超え

祖先の祈りと共鳴し 子孫を守る力となる

そなたが放つ言霊は

目に見えぬ縁を結び

世を癒し

未来へと希望を 手渡していく

どうか一つ

誠の言霊を 天地に響かせて みてほしい

かつて

ある家の童が 重い熱病に倒れ

医者からも 「もう助かるまい」と 言われておった

家族は悲しみに沈み どうすることもできずにおった

わしはその家をたずね 静かにその童の枕元に座り

心を込めて 祝詞を奏上した

そして

必ずよくなる

と、誠の言霊を かけたのじゃ

すると

その晩から 熱は和らぎ始め

やがてその童は 元気を取り戻していった

言霊は天地をも動かす

そのためには 何より心の在り方が 大切じゃ

心が乱れておれば いくら言霊を唱えても その力は弱くなる

逆にどんなに小さな声であれ 誠の心を込めて発すれば

それは天地に響く

これを真言成就という

人の運命は ままならぬようで

実は 日々発する言葉によって 編まれておる

病に苦しむとき 貧困にあえぐとき 孤独に枕を濡らすとき

まずは 自分自身の言葉を 正しなさい

私は病気である

自分はダメな人間だ

などと 決して言うでない

今日も一日 無事に過ごせました

皆が幸せで ありますように

良き方向へ 向かっております

おかげさまです

このように 神の御心にかなう 言霊を唱えよ

そうすれば 内より力が湧き

やがて外なる世界も 変わってゆく

この仕組みは 天地の道理にかなっておる

言霊は災厄をも退ける 強き加護となる

混乱や病が 広がる時代にこそ

静かに しかし力強く

すべては大丈夫

神様が守ってくださる

と唱えなさい

その一言が 見えざる結界となり

そなたを守る働きをなす

恐れや不安が覆う時こそ 言霊の光で道を照らしなさい

大本では 「みろくの世」と 申しておる

新しき世は 言霊の力で築かれてゆく

人々が善き言葉を唱え 互いに励まし祈り合うとき

世界は必ず 良き方向へと導かれる

争いも病も貧しさも

みな言霊の力で 癒される日が来る

その実現は 遠い未来の話ではない

一人の心がけと 一言の祈りから

時代は 静かに生まれ変わる

言霊は過去から今 そして永遠の未来へと 流れ続ける

そなたが口にした一言は 宇宙のどこかで必ず響き 形となって現れるのだ

では

どのような 言霊を唱えればよいか?

難しく考えずともよい

まずは

ありがとうございます

うれしい

たのしい

しあわせ

おかげさまです

といった

感謝や喜びの言葉を 朝な夕なに唱えなさい

困ったときは

すべてはよくなる

と、口にして見なさい

また

神社や神棚などの 神前では

天地大神さま 誠にありがとうございます

と、心を込めて 祈りなさい

祝詞のことばを そのまま唱えてもよい

祓詞や天津祝詞は

古来より 人々の魂を救ってきた 大切な言霊じゃ

また

家族や友と共に 言霊を唱えれば

そこにいっそうの 和やかな力が生まれる

集いの場に あたたかな波動が満ち

みなが心ゆるし

互いに結び直される

肝心なのは 誠の心で唱えること

作り事や形だけでは 力は半減する

どうぞ朝に夕に 家族と共に友と共に

また一人静かなるときも 言霊を唱えてみなさい

その積み重ねが 知らぬ間に

そなたの人生を 大きく変えてゆくであろう

言霊は

天と地 人と人 祖先と我々

過去と未来を 結ぶ架け橋じゃ

言葉を大切にすることは

己の幸いのみならず

霊統を整え

世界の調和と平安を 祈ることにほかならぬ

日々

世のため人のため という思いを 言霊に込めてゆくのが

真の神民の務め である

最後に一つ申し上げる

言霊は自分自身の救い であると同時に

世界をも救う力 となる

そなたが発する一言が 誰かの光となり希望となり 癒しとなる

この世の立て直しも まずは一人一人の美しき言葉から 始まるのじゃ

どうぞ、今日から 善き言霊を唱えなさい

その一言一言が 天地を清め

世の中を照らし

みろくの世への道を拓く

それこそが 真の神業である

いよいよ新しき世が 近づいておる

この世界が 善き言霊と祈りに 満ちあふれ

争いも苦しみも和らぐ時代を 共に迎えようではないか

惟神霊幸倍坐世

 最後まで読んでいただき、有難う御座いました。次回も宜敷く御願い致します。